主訴 もともと股関節に痛みがあり通院していたが、部活中に仲間の足が当たりアキレス腱を蹴られてしまった。歩くのも痛いし、痛くて階段を降りられない。
左アキレス腱が右に比べ1.3倍くらいに腫れており、陥凹部も見られるため、明らかに部分断裂と思われた。内出血などはみられない。普段どちらかと言えばクールであまり痛いと言わない子だけに、今回はかなり痛いものと思われる。
患部は直接触らず、足首と腰の調整と大腿部の張りを取るように施術。テーピングと包帯で尖足位(つま先を下に向ける形)で固定。
痛みは固定で少し和らいだようなのでそのまま帰宅。替えの包帯を渡し、翌日も巻いて学校に行くように指示。
2回目の施術の時には陥凹は目視では分からないまでに回復。歩くのは痛くなくなったとのことだったが、ふくらはぎの張りがかなり強く、歩行時に負担がかかっていると考え、再びテーピングと包帯で固定。
今回が3回目の施術でした。アキレス腱の太さは左右差がほぼなくなり、軽く部活をしても大丈夫だったとのこと。かぶれはなかったのでテーピングと包帯で固定をもう2〜3日続けるよう指示しました。
アキレス腱などの損傷には早期治療開始と固定が効果的だと分かる症例でした。
10代の回復力は恐るべし!これが中年だとこうは行かないかもしれません(´ー`)。