膝が痛い 80代女性

主訴 右膝内側が痛くて歩けない。膝サポーターをつけて、杖をついて何とか歩いて来ました

いつもは左股関節や右肩が痛い患者様なのですが、6日ほど前、夜中にトイレに起きた時にズキンとなった後、とにかく膝内側が痛くなってしまった。

お風呂に入って一生懸命膝のマッサージをしたが全然良くならない。痛くなる前日に膝の注射をしたのがいけなかったのかしら??とのお話でした。

歩き方を見ると確かに破行が見られ、歩幅も小さくなっている。患部を確認すると膝内側が少し腫れて熱を持っていました。

熱を持った状態で更に患部を温めたり、マッサージなどで組織を動かすと逆効果であること、注射との因果関係を気にされているようだったので、注射が原因であれば少なくとも注射後数時間の間に症状が現れるのではないかとの事でで、今回は別の原因である可能性が高いことを伝えました。

自分で見ても腫れてるのに、膝に水は溜まってないと整形の先生に言われたとの事でしたので、確かに腫れてはいますが膝の関節内に水が溜まっているのではなく周りの組織に水が入ってしまっている状態であり、関節内の水であれば袋の中のお水なのでお注射で抜く事も出来ますが、組織に入り込んだ水分はいわゆるスポンジに水が多く染み込んで膨らんでいるような状態なので注射では抜けないことを説明し、納得して頂きました。

患部は炎症期だったので鍼にて他の組織に水分を吸収させ、弱っている大腿部や体幹の筋肉に刺激をいれると、歩くのがだいぶ楽になったとの事で、歩幅も変わっていました。

普通に歩けるのが余程嬉しかったのか、大股で歩く方が良いのよね??と聞かれたので、炎症がまだ完全に治まったわけではないので、急がすゆっくり帰ってくださいとお伝えして治療を終了しました。

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